Power BI ブラウザ版 / SharePoint リスト接続

営業活動ダッシュボード構築手順

週報のSharePointリストをPower BIにつなぎ、KPI・グラフ・明細を1ページにまとめます。1行が1操作です。終わった行にチェックを入れると、左の進捗が進みます。Power BI Desktop は使いません。

全 79 操作 / 目安 2 時間
2026-09-25 版
1

事前準備

15分

データ側を整えます。ここを飛ばすと月別グラフと期間スライサーが作れません。

2

メジャーを5本つくる

15分

モデル ビューのリボン →[新しいメジャー]。数式バーに「名前 = 式」の形でまとめて入力します。

訪問件数リストの行数。活動の件数
訪問件数 = COUNTROWS('営業活動履歴')
書式:整数・桁区切りあり
顧客数重複を除いた顧客の数
顧客数 = DISTINCTCOUNT('営業活動履歴'[顧客名])
書式:整数
担当者数重複を除いた担当者の数
担当者数 = DISTINCTCOUNT('営業活動履歴'[担当者])
書式:整数
クレーム件数目的がクレーム対応の件数
クレーム件数 = CALCULATE([訪問件数], '営業活動履歴'[目的] = "クレーム対応")
書式:整数
クレーム率全体に占めるクレームの割合
クレーム率 = DIVIDE([クレーム件数], [訪問件数])
書式:パーセンテージ・小数1桁
訪問件数を最初に作ってください。クレーム件数とクレーム率は訪問件数を参照しているため、順番が逆だとエラーになります。
区分名が変わったら、クレーム件数の式も直してください。「クレーム対応」の表記がずれてもエラーにならず0件になるだけなので、気づきにくい箇所です。クレームとして扱う区分が複数ある場合は '営業活動履歴'[目的] IN {"クレーム対応","品質不具合"} の形にします。
3

テーマとキャンバス

10分

ビジュアルを置く前に必ず終わらせます。後からテーマを当てると、個別に整えた書式が消えます。

色の指定はほとんど要りません。デモの青 #118DFF は Power BI の既定色そのもので、クレームの赤 #D64550 も既定パレットの8番目です。選ばれていない部分が薄い青で残るのも既定の動作です。
4

ビジュアルを置く

60分

スライサー3本・カード1つ・グラフ4つ・表2つ。置くたびに次の章の数値を入れると確実です。

5

位置とサイズ

15分

書式ペイン →[全般]→[プロパティ]。[サイズ]は高さが先・幅が後の並びです。

キャンバス 1920 × 1400(縮尺どおり)横, 縦 · 幅 × 高さ
済ビジュアル位置 横位置 縦サイズ 幅サイズ 高さ
2020260300
20340260440
20800260220
300201600140
300180960340
1280180620340
300540960300
1280540620300
3008601600260
30011401600240
[縦横比をロックする]は必ずオフにしてください。既定でオンになっていることがあり、オンのままだと幅を変えた瞬間に高さも連動して変わります。
「◯◯以下の値を指定してください」と出たら。横に入れられる最大値は、キャンバス幅からビジュアル幅を引いた値です。幅1600なら 1920−1600=320 までしか入りません。
6

保存と動作確認

5分

閲覧者と同じ画面で、連動と解除を確かめます。

付録

テーマJSON

3章でインポートするファイルです。手元に無い場合は、下をコピーしてメモ帳などに貼り付け、テーマ_営業活動ダッシュボード.json という名前で保存してください。文字コードは UTF-8 にします。

{
    "name": "営業活動ダッシュボード",
    "dataColors": [
        "#118DFF", "#12239E", "#E66C37", "#6B007B", "#E044A7",
        "#744EC2", "#D9B300", "#D64550", "#197278", "#1AAB40"
    ],
    "good": "#1AAB40",
    "neutral": "#D9B300",
    "bad": "#D64550",
    "maximum": "#118DFF",
    "center": "#D9B300",
    "minimum": "#DEEFFF",
    "firstLevelElements": "#252423",
    "secondLevelElements": "#605E5C",
    "thirdLevelElements": "#F3F2F1",
    "fourthLevelElements": "#B3B0AD",
    "background": "#FFFFFF",
    "secondaryBackground": "#C8C6C4",
    "tableAccent": "#118DFF",
    "textClasses": {
        "callout": { "fontSize": 29, "fontFace": "Segoe UI Semibold", "color": "#252423" },
        "title":   { "fontSize": 12, "fontFace": "Segoe UI Semibold", "color": "#252423" },
        "header":  { "fontSize": 12, "fontFace": "Segoe UI Semibold", "color": "#252423" },
        "label":   { "fontSize": 10, "fontFace": "Segoe UI", "color": "#252423" }
    }
}
入れてあるのは、公式ドキュメントに記載のあるキーだけです。ビジュアルの背景・境界線とページ背景はJSONに含めず、3章の手順でテーマ ペインから設定します。Power BI は読み込み時にJSONを検査し、解釈できないキーがあるとエラーにするためです。
付録

つまずき集

実際の構築で起きたことと、その直し方です。

起きたこと直し方
グラフが描かれない・棒が出ない値が集計になっていません。フィールドの「∨」→[カウント]に変えるか、メジャーを使ってください
直前のビジュアルが別の種類に変わった選択したまま種類を押すと「変換」になります。先にキャンバスの空白をクリックしてください
チェックを入れたら勝手に棒グラフができた何も選択していない状態でチェックを入れると、種類を推測して新規作成されます。不要なら Delete で削除します
凡例に入ってしまい件数に変えられない凡例は集計しません。「∨」→[移動先]→[X軸]または[Y軸]で移してください
月でまとめられない日付がテキスト型です。SharePointの列の種類を[日付と時刻]に変え、Power BI で更新してください
モデルを編集しても保存されない表示モードです。右上の緑の[表示中]→[編集]で切り替えます
カードの4つのうち1つだけ書式が違う[設定の適用先]が個別のカードになっています。全体に効かせるものは「すべて」で設定してください
[レイアウト]がグレーで触れない同じ原因です。[設定の適用先]を「すべて」に戻してください
位置に入れると「◯◯以下の値を指定してください」と出るキャンバス幅からビジュアル幅を引いた値が上限です。幅1600なら横は 1920−1600=320 までです
幅を変えたら高さまで変わった[縦横比をロックする]がオンです。オフにしてから入れ直してください
マトリックスの文字が重なる高さが足りません。キャンバスを1400にして、マトリックスに260を確保してください
クレーム件数が 0 や -- になる目的の値に「クレーム対応」が無いためです。データどおりの表示で、不具合ではありません
カードの数字が急に小さくなったグラフやスライサーで絞り込みが効いています。選択中の棒をもう一度クリックすると戻ります
フィールド名が field_1 と出るモデルが古い状態です。セマンティック モデルで[今すぐ更新]してください
他の人に共有できない無償ライセンスの制約です。配布には閲覧者を含めて Power BI Pro が必要です
付録

残作業

この手順の範囲外、または情報が揃ってから着手するものです。

項目内容着手できる時期
月別グラフの粒度年と月だけにするすぐ
テストデータの削除動作確認用に作った予定をリストから削除するすぐ
過去データの取り込みフローの取得期間を過去6か月に広げて1回実行する。画面が一番充実しますすぐ
目的別グラフの色クレーム区分の棒を赤にする区分の最終版が決まってから
クレーム件数の式式中の "クレーム対応" を確定した区分名と一字一句合わせる区分の最終版が決まってから
顧客別の集計顧客マスタとの突合(名寄せ)顧客マスタが揃ってから
クレームの即時通知フローに条件分岐を足してTeamsへ投稿する通知対象の区分が決まってから
共有ワークスペースへの移動レポートの作り直しは不要ですPro のライセンス確定後
画面を充実させる一番の近道は、過去の予定を取り込むことです。動作確認の段階では件数も担当者も少なく、グラフが寂しく見えます。フローの取得期間を過去6か月に広げて1回だけ実行すると、月別と担当者別のグラフが形になります。